「地球や世界を感じる体験を」ーピースボート子どもの家(地球一周中の船)
子どもたちと過ごす中で、大切にしていることは何ですか?
自立を促す事です。
それには褒めすぎないことも含まれています。
子どもの家は3か月間同じ空間で異年齢が一緒に生活するので、自然と大きな疑似家族の集まりのような雰囲気になります。
そんな環境の中で、年上のお兄ちゃんを真似て洋服を自分ひとりで着られるようになったとき、「できたね!」と子どもたちの行動を認めてあげますが、過度に褒めたりおだてたりすると、子どもは嬉しくて、大人から評価されるために振る舞うようになってしまうので、気を付けています。
また、教材は全て1セットしかないので、誰かが仕事(モンテッソーリ教育では、教材を使った活動を「仕事」と呼んでいます)をしているときは、先に使っている人を尊重し自分は「待つ」または「後で使ってもいい?」と交渉したりする事を学びます。
常に子どもたちをよく観察し、出来るところからどんどん任せていくように心がけています。
大変なことってありますか?
教材が不足しているので、船内で調達できる限られた物資をどう応用し楽しむか、工夫する力が求められます。
子どもの家設立時に大変だったのは、年齢別に多彩な種類の教材を集めたことです。
全国のモンテッソーリ保育園・幼稚園に呼びかけて、教材を寄付して頂きました。
<深津さん(右から2番目)と保育士のみなさん>