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「実習」をよりいいものにしたい!どんな事前準備が必要?【実習前-Vol.3-】

三輪ひかり
更新日:2021/08/24 掲載日:2017/05/13

「実習」をよりいいものにしたい!どんな事前準備が必要?【実習前-Vol.3-】


実習先が決まったら、「オリエンテーション」に行ったり、「事前の準備」を始めたり…あっという間に実習当日を迎えることに。

「え、何も準備していなかった!」ということにならないよう、どんな準備が必要なのか一緒に確認しましょう!

「オリエンテーション」に行こう!

実習先が決まったら、まず行うのが「オリエンテーション」です。

オリエンテーションでは、これから始まる実習についての細かい説明があるので、実習園がどんなところなのか理解するためにも、とても大切な機会になります。

1.アポイントをとる

まずオリエンテーションの日程を決めなくてはいけません。
一般的に電話にて実習園に依頼をします。

<電話のポイント>
 ・学校名、氏名を伝える。
「△大学の◯◯です。実習のオリエンテーションの件でお電話いたしました。園長先生または、実習担当の先生はいらっしゃいますか?」

・用件を伝える
「△大学の◯◯です。(担当の先生に代わったら再度名前を言う)
×月×日から始まる実習のオリエンテーションをお願いしたいのですが、いつお伺いすればいいでしょうか?」

この時、「いつが都合がいいですか?」と聞かれることがあるので、あらかじめ候補日をいくつか出しておこう!



・日程を決める、持ち物を聞く
「それでは、×月×日×時にお伺いします。その際、持っていく必要のあるものはありますか?」

・お願いすることがあれば伝える
「その日に合わせて、園の保育を見学させていただきたいのですが、可能でしょうか?」

オリエンテーションに加えて、保育の見学もさせてもらえると、実際に先生たちの様子や子どもの様子を事前に知ることができるのでおすすめだよ!



・お礼を言う
「お忙しいところ、ありがとうございました。それでは×月×日×時にお伺いしますので、よろしくお願いいたします。」

電話をかける前には、①静かな場所であること、②電波が途切れないことを、チェック!
また、園の忙しい時間帯(子どもの登降園・日中の保育の時間帯)は避けよう。
幼稚園なら、子どもたちが降園後の14時〜16時、保育園なら子どもが午睡中の13時〜15時くらいが望ましい時間帯と言われているよ。



2.オリエンテーションを受ける

オリエンテーション当日は、以下のことに気をつけましょう。

・時間に余裕を持つ
オリエンテーションは実習同様、遅刻厳禁です。
あらかじめ交通手段や、駅から園までの道順などを確認しておきましょう。

・清潔な身だしなみを心がける
子どもと関わることもあるかもしれないので、あまり堅苦しい服装は避け、清潔な服装でいきましょう。
アクセサリーなどの装飾品もなるべくつけない方がいいかもしれません。

・質問を積極的にしよう
オリエンテーションであらかじめ聞いておきたいことをリストアップしておくと、事前準備がよりスムーズに。

〈質問のポイント〉
・実習の注意事項
出勤・退勤時間、服装や持ち物など、実習の基本情報や、部分実習や責任実習の時期などの実習生の保育への関わり方はオリエンテーションで聞いておきましょう。

小さなことでも疑問に思っていることや不安なことがあったら聞いたほうが◎。
積極的に質問しよう!!



・実習園の情報
実習担当の先生から話してくれるかもしれませんが、園の保育方針や担当クラスの情報はオリエンテーションで把握したいことのひとつです。

・保育の様子
子どもがよくうたっている歌や流行っている遊びを知れると、あらかじめ事前に練習や準備のヒントに!

実習前の「事前準備」は…?

オリエンテーションが終われば、あとは実習に向けて準備をするだけ。

1.生活習慣を見直す

実習が始まると慣れないことの連続で緊張したり、朝早く実習に行き、家に帰ってきてからは実習日誌の作成をするなどで、寝不足になる可能性があります。
夜型な生活をしている人は、早寝早起きな生活にシフトをしていったり、食事もしっかり取って、体調を整えましょう。

2.保育実技の復習をする

オリエンテーションで聞いた、園でよくうたう歌や手遊び、学校で習った体操、絵本などは実習に行く前に練習しておくといいかもしれません。

実習中は緊張してなかなかスムーズにできないことも。
事前にしっかり練習しておくことで、自信にもなるよ!!



3.持ち物を用意する

園によって多少の違いはありますが、一般的に以下のものを用意することが多いです。

・エプロン
・ハンカチ
・ティッシュペーパー
・上履き
・腕時計
・実習用の小さなメモ(ポケットに入るサイズが◎)
・筆記用具
・実習日誌、指導案

先パイ保育士に聞きました!「事前準備の体験談」

ほいくるで働く元保育士スタッフに、実習前の準備のアドバイスや体験談を聞いてみました。

楽しみな気持ちもあれば、「どんな先生がいるだろう」「どんなことを任されるんだろう」と、ドキドキ不安な気持ちもたくさんあると思います。
その不安な気持ちは、「分からない」ことが多ければ多い程膨らんでしまいがち…
なので、まずは自分で調べられることは調べておく。分からないことはどんどん聞く。事前に自分で準備できることは準備しておく。
それだけでも、ずいぶんと不安が和らぐと思います。



実習前にどれだけ準備できるかで、充実した実習になるかどうか決まるなぁと思います。
準備というものは、もちろん物理的な準備もあるんですけど、何より大切だと思ったのは「気持ち」の準備!!
どんなことを実習で学びたいのか、子どもたちとどんな時間を過ごしたいのかを、自分の中で明確にしておくだけで、実習の質が大きく変わったし、不安な気持ちだけでなく実習を楽しみにする気持ちを持てるようになりました。



備えあれば憂いなし!
体調も、気持ちも実習に向けて、整えていけるといいですね。
よかったら参考にしてみてください。




お知らせ

2021年7月にほいくるが監修として携わった書籍『保育所&幼稚園 実習の記録と指導案 まるごとBOOK』(角川書店)が発売されました。

よろしければ、ぜひこちらもお手にとってみてくださいね!

【書籍紹介】保育実習に心強い一冊!『保育所&幼稚園 実習の記録と指導案 まるごとBOOK』

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2021年7月『保育所&幼稚園 実習の記録と指導案 まるごとBOOK』(KADOKAWA)という書籍が発売されました。
ほいくるも監修として制作に参加しました。
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