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「親が子どもを預け合う“自主保育”」ー原宿おひさまの会(東京都 渋谷区)

ほいくる編集部
掲載日:2015/01/29

おひさまの会に参加しようと思ったきっかけは?


人間の基礎となる幼児期に、思いっきり遊んで、出来るだけ友達とケンカして欲しいと思ったからです。

既存の保育施設もいくつか見学したのですが、何だか時間割に追われて忙しそうだと感じたし、何より外で過ごす時間が少なすぎると思いました。

そんな時、「自主保育」という親同士の預け合い保育を知って、おひさまの会に参加する事を決めました。


子どもたちと過ごす中で、大切にしていることは何ですか?


子どものケンカに口を出さない事です。

新しい子が入ると、子どもたちってその子にわざと意地悪して、試すんですよ。
突き飛ばしたり叩いたり、そりゃ派手にいじめたりして。
新入りの保護者の方はそれ見て泣きそうになります(私もそうでした)が、ぐっと我慢。次第に新入りの子を皆が認めて、気づけば仲良く遊びだします。

私たちはこれを「猿山」と呼んでいます。

限られた人数の中で子どもたちは、ケンカしてもコミュニケーションを自然と取って仲直りできる力を持っています。
押されたら手をついてケガから自分を守る。
そうやって自衛の力を付けていくのに、過度の口出し手出しは逆効果なんです。

子どもって自分で育つ力を持っているから、その成長が手に取るようにわかって面白いですよ。

子ども達の写真



おひさまの会の良い所ってどんなところですか?


子ども時代にしかできない、おもいっきり遊ぶ時間と環境がある事です。

既存の保育施設に馴染めず、おひさまにやってくる子どもたちも居ますが、初め静かで笑わなかった子が、「猿山」を乗り越えたくましくなり、大きな声で笑い、走り回る子に変化する事が多くあります。
また、体が弱かったりアトピーがあったりする子も、毎日外で遊ぶうち症状が改善する事も多いです。

土だって食べてもいい、ケガしてもいい、ケンカもどんどんやりなさい、というのがおひさまの会のモットーです。