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あぶくたった~幅広い年齢で楽しみやすそうなおもしろ伝承あそび~

ほいくる編集部
更新日:2024/02/02 掲載日:2011/11/25
あぶくたった~幅広い年齢で楽しみやすそうなおもしろ伝承あそび~
♪あーぶくたったーにえたった〜という歌や、歌に合わせた動きがおもしろい伝承遊び。
ごっこ遊びのようでもあり、ドキドキワクワクするゲームのようなおもしろさもある遊びです。

ちょっとしたストーリー性があって、いろいろなイメージを膨らませて楽しめるのも、この遊びの魅力の一つ。

歌詞や遊び方、ポイントや類似の遊びなどもあわせて紹介します。

歌(歌詞)

♪あぶくたった にえたった
にえたかどうだか たべてみよ 
むしゃむしゃむしゃ
まだにえない

♪あぶくたった にえたった
にえたかどうだか たべてみよ
むしゃむしゃむしゃ
もうにえた

♪ごはんをたべて
おふろにはいって
おふとんしいて
でんきをけして
おやすみなさーい

♪「トントントン」
「なんのおと?」
「かぜのおと」
「あーよかった」

♪「トントントン」
「なんのおと?」
「ゆうびんやさんのおと」
「あーよかった」

♪「トントントン」
「なんのおと?」
「おばけのおと」
「きゃー!」

※歌詞は諸説あるようです


遊び方

1、おにを1人決める。

2、おにはしゃがんで、両手で顔をかくす。
他の人は、おにを囲んで輪になり、手をつなぐ(かごめかごめと同様のイメージ)。

3、歌をうたいながら、歌に合わせて動く。

♪あーぶくたった 煮えたった 煮えたかどうだか 食べてみよう

手をつないだまま、おにの周りをぐるぐる歩いて回る。


♪むしゃむしゃむしゃ

おにの方を向き、食べる真似をする。


♪まだ煮えない

首を横に降り、片手を顔の前で左右に揺らす。

※ここまでを、2、3回繰り返す。

♪あーぶくたった 煮えたった 煮えたかどうだか 食べてみよう

手をつないだまま、おにの周りをぐるぐる歩いて回る。


♪むしゃむしゃむしゃ

おにの方を向き、食べる真似をする。

♪もう煮えた

うなずく。

♪ごはんを食べて 歯磨きをして おふろに入って 電気を消して

歌の歌詞に合わせてジェスチャーをする。

♪おやすみなさーい

しゃがんで、目をつぶり、両手を合わせて頬につけ、寝るジェスチャーをする。

「トントントン」

みんなが寝た後、おには輪の外側に出て、内側に向かって、ノックの真似をする。


「なんのおと?」

寝ていた子たちが聞く。

「かぜの音」「しんぶんやさんの音」「れいぞうこの音」「ものがおちた音」

おには、「風の音」「新聞やさんの音」「冷蔵庫の音」「物が落ちた音」など、何の音かを答える。


「あーよかった!」

寝ていた子たちは、また寝る。

※これを2〜3回繰り返す。

「トントントン」

みんなが寝た後、おには輪の外側に出て、内側に向かって、ノックの真似をする。


「なんのおと?」

寝ていた子たちが聞く。

「お〜ば〜け〜の〜音」「おにがきた音〜!」

おには、どこかのタイミングで「おばけの音」「おにがきた音」と言う。
寝ていた子たちは「キャー」と一斉に逃げ出す。

ここからは普通の鬼ごっこと同じ要領で、おにはみんなを追いかける。
おににタッチされた人が今度はおにになって、またまた最初から繰り返して楽しむ。

似ている遊び

むっくりくまさん〜ちょっぴりスリリングな、おもしろおいかけっこ〜

むっくりくまさん〜ちょっぴりスリリングな、おもしろおいかけっこ〜

ぐっすり寝ていたくまさんが、むっくり起きて目を覚ますと…?

食べちゃうぞー!
逃げろー!

くま役も逃げる役もどちらも楽しい、幅広い年齢で楽しめるアレンジおいかけっこ。

ポイント!

・歌詞は諸説あり、決まりはないので、自由にアレンジしてみると楽しそう。
例えば、「ごはんを食べて〜」 のところから、パジャマに着替えたり、お布団を敷いたりと、寝るまでのストーリーを自分たちで考えて作るなど。

・以前子どもたちと楽しんだ際には、だんだんとおにをやりたい子が増えていき、おにになるためにわざと捕まったり、「おにじゃないならやらない!」という子が出てきた思い出が。
「おに」役が楽しいのが魅力でもあるこの遊び。どうやって、「おに」を決めるのかを子どもたちと考えてみると、子どもたちならではのルールや楽しみ方なども出てきそうです。